2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

問題は解決しない

日本の社会問題は色々ありますが、現状では少子高齢化問題が最も重大なものの一つでしょう。 この問題を測る上での主要な指標に「合計特殊出生率」があります。 この値が2.01であれば人口は安定的に推移するとされますが現状では1.4前後です。 それでも05年…

地方自治体の自治能力のなさについて

以前の記事で少し触れましたが、地方分権がうたわれているにしては、地方自治体の自治能力は低いと考えます。 それは大きく分けて3点あります。 一つは、職員の専門知識のなさ、もう一つは財源のなさ、そして職員の自治意識の低さ。 これらについて、僕の経…

日本の世界における位置について

近代以降の世界は、政治体制にしろ経済体制にろ科学技術にしろ、欧米世界がベースとなっています。 さらに、冷戦崩壊以後は、アングロサクソン(英語を母語とする民族)的価値観が世界の趨勢となり、言語も英語が世界標準となっています。 さらには産業革命…

なぜ苦痛が神聖だと考えるのか

世の中には、苦痛を進んで受けようとすることを美徳とする風潮が一部にあります。 たとえば、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というような、概ね「苦痛を耐えることで成長する」という主旨の教えです。 もちろん、技術の向上には努力が必要ですが、努力…

日本人はかつて本当に世界一豊かだったのか

バブル崩壊以降、日本経済は「失われた30年」とも言われる長期間の低迷に苦しんでいます。 以前、YouTubeで元号が平成になった瞬間のニュース映像を見ましたが、アナウンサーが「世界に誇る豊かな日本!」と叫んでいました。 今となってはそういう勢いはあり…

地方公務員に向いている人とは

「地方公務員の仕事」にどんなイメージをお持ちでしょうか? 窓口で住民票を発行、許認可、助成金、徴税・・・などなど思いつくと思います。 僕はかつて地方公務員でしたのでその実態はそれなりにわかっているつもりです。 地方公務員の仕事は非常に多岐に渡…

大きな物語と小さな物語

宗教的価値や政治的価値(イデオロギー)など、社会全体を覆い尽くし、その動向を左右するような信念を「大きな物語」とします。 対して、個人個人の人生に焦点を当てた、個人的な生活を「小さな物語」とします。 基本的にはどちらの物語も歴史上並立してい…

地方分権の形と意識

さて、以前地方分権について思うところをちょろっと書いたのですが、その続きを。 この国の行政は、国、都道府県、市町村という3層構造になっています。 多くの事務の場合、国が基本指針を決め、それに則り各自治体が具体の計画を定めて実施します。計画策定…

映画「コンタクト」感想

映画「コンタクト」は、1997年のアメリカ映画で、僕が大好きな映画の1つです。 なお原作は読んでいません。 以下、ネタバレ注意です。 ジャンルとしてはSFなのですが、スターウォーズのようなガチガチのSFといった感じではなく、舞台は同時期のアメリカです…

いわゆる地方分権について思うこと

地方分権とか地域主権という言葉があります。 これらの言葉がイメージするところは、要は明治以来の中央集権からの脱却で、政府の権限を地方自治体に委譲してそれぞれの地域に合った行政をしていきましょう、ぐらいかと思います。 もちろん裏には小さな政府…